2004.9.25 vol.121
 FOCUS
 一括メンテで「宝捜し」

 「一括メンテナンス」という言葉が業界に登場してから久しい。定修インターバルが2年から4年に延長されたことで、プラントオーナーが恒常的に保全要員を抱えられなくなりアウトソーシングする。これが一括メンテナンスへの関心が高まった理由だ。

 が、規制緩和されてもプラントの管理責任は常にプラントオーナー側にある。しかもプラント重大事故が増加傾向にあり、思い切ったアウトソーシングを躊躇させる要因は後を絶たない。一括メンテナンス市場は一見、宝の山に見える。が、工事会社やエンジニアリング企業は懸命に「宝捜し」を行っている。

 ・一括メンテナンスは救世主か
   メンテ外注要求高まるも、横たわる難問

 ・新興プランテック、ユーザーパートナーとしての信頼で実績
   保全技術伝承の受け皿としても事業の拡充目指す

 ・山九、メンテナンスの3RD PARTY確立に注力
   ユーザー要員も引き受け、本格的提案を生命線に

 ・千代田、グループの総力結集してPLEを推進
   一括メンテでは、千代田工商が5製油所に実績

 ・日揮、グループ企業の総力を結集、メンテで専門組織

   7月、JPMSチーム発足


 My Opinion

 山武 小野木聖二代表取締役社長に聞く
  「顧客との接点をどれだけ太く持てるかが大切です」

 米ARC Andy Chatha社長に聞く

  「変更が生じたらそれを迅速に対応できるようにする必要があります。
   これが収益性を最大限に高めます」

 Cover Story
 世界最大の副生ガス活用のコンバインドが稼動
 News Record

 ・重工、イタリア超々臨界圧向け蒸気タービン受注へ

 ・TEC、オマーンからメタノールPJ向けスタディ受注

 ・リサプラPJ、入札相次ぐ

 ・横河、総合生産性御システムCENTUMの新バージョンを発売

 ・横河、インターグラフと共同開発

 ・神鋼、ガス容器事業でJFEと統合

 ・Hitz、新型シールド開発

 ・重工、ニュージーランド向けコンバインド受注

 ・WH社製AP1000原子炉最終設計認定取得

 ・ABB、パワーテクノロジー部門を再編

 ・重工、アイスランドで地熱受注

 ・Jパワー、フィリピンと中国でFS受注

 ・鹿島、最終処分場向け修復性遮水Sを開発

 ・日揮〜データストリーム、CMMSを納入

 ・TEC、新任執行役員を発表
 ENGINEERING NOW

 ・日朝国交正常化と中国東北三省開発 −北東アジアの今日&明日−
 ・「富士電機版カイゼン」を進める川崎工場 スローガンは「機械設備停止が最大の無駄」

 Market Report
 サウジ大型エチレン計画は、日揮と千代田がEPC受注へ
 Data Focus
 エン振協、2003年度白書は市場規模8%増
 TOPICS
 日揮、75年史刊行
 PROJECT SURVEY
 Overseas / Domestic
 WORLD TREND

 ・AMEC〜クラフ、ティモール海のオフショア油・ガスプロジェクトを受注

 ・UOP、石油精製技術で顧客の成長を支援
 ・ジェイコブス、カリフォルニア大学から受注

 ・FW、イタリアの400MW発電所を受注

 ・ABB、発電テクノロジー本部、組織を合理化
 DIAGNOSIS TOOL

 ・減圧吸引ピグによる排水管更生工法 / 有信

 ・小型・軽量、簡単操作の赤外線サーモグラフィ / 日本アビオニクス

 ・ポータブル型空気漏れ探知機 / コムシステム

 ・高圧受変電遠隔監視システム / セーフティ・セーブ・ネット

 EQUIPMENT NEWS

 ・XG−100V/新コスモス電機

 ・iL View-F/石川島播磨重工業

 ・JS−1型/城南オートマチック

 ・環境低負荷型鋳造システム/前川製作所

 ・フンケンオートフィーダーFS型/粉研パウテックス

 ・MPシリーズ/トーケミ
 ・TOC分析計900シリーズ/セントラル科学

 ・ウレタンシート遠心成型機/櫻プラント
 ERP ASPECTS

 Oracle-Enterprise Asset Management
  〜E-Business Suiteにおける設備保全システム〜
  日本オラクル株式会社 プロダクトオペレーションズシニアマネージャー 長南 剛一

 業界パラボナアンテナ
 社長の値打ち
 EDITORIAL
 にんべんの「自働化」


重化学工業通信社
ENN編集部