2008年1月10日号 Vol.193

【Data Focus】
「2008年WTI平均価格は80ドル前後」

【News Record】
・IHI、高炉新設プロジェクトを受注 -住金和歌山製鉄所向け-
・日揮、今期受注目標5,500億円に向けて前進 -サウジから大型エチレンプラント受注、国内でも期待案件-
・TEC、イラン向けに尿素技術供与 -ピデック社向けに最新の「ACES21」プロセス-
・JFEエンジ、新冷熱媒体空調を省エネ技術で登録 -米カリフォルニア州で、わが国初-
・日造、清掃工場を受注 -岐阜県山県市向け、受注金額38億円-
・ミズノ、最新ゴルフクラブの設計にPRO/E -開発プロセスの大幅効率化を実現-
・ABB、インドに3年間で1億ドル投資 -エンジニアリング・営業の強化、工場建設-
・「石油価格はどう決まるか」発刊 -先物取引のプロが執筆-
・RINGV関連設備で相次ぎ発注 -千葉地区で神鋼EN&MとTECに-
・商事、エジプトで地下鉄車輌を受注 -近畿車輛、東芝と共同で-
・横河電機、豪フリンダーズパワー社から制御システム受注 -ノーザン火力発電所向け-
・東芝、次世代原子炉開発で共同研究 -日本原子力研究開発機構と-
・日造〜トーヨータイ、タイMMA2期増設を正式受注 -2010年稼働、総投資額300億円強-
・NGHジャパン、事業化調査を受託 -JOGMECから、NGHの事業化-
・Jパワー、タイでガス火力IPP2件落札 -2012〜2014年までに運転開始-
・東レ、サウジで逆浸透膜を受注 -シュアイバのIWPP海水淡水化プラント向け-


【FOCUST】
エンジニアリング元年

 今年4月、プラント・エンジニアリング業が総務省の産業分類の初めて掲載される。 細分類 「その他の技術サービス業」 の例示としての登録だが、5年に1回の見直しで初めて公的認知を受ける。 これに合わせて今回、業界関係者に新春インタビューを実施した。 その中で印象的なコメントはABB日本ベーレーのヒュー・クレイトン氏の 「エンジニアリングが無ければ人類の進歩が無くなる」 という発言が強烈に響いた。 英国人のクレイトン氏にとって、エンジニアリングの持つソリューション力は人類発展の原動力でもある。

・経済産業省 国際プラント推進室長 國友 宏俊 氏
・日揮 会長 重久 吉弘 氏
・千代田化工建設 代表取締役社長 久保田 隆 氏
・東洋エンジニアリング 代表取締役社長 山田 豊 氏
・新日鉄エンジニアリング 代表取締役社長 羽矢 惇 氏
・JFEエンジニアリング 代表取締役社長 斉藤 脩 氏
・東芝プラントシステム 代表取締役社長 石井 哲男 氏
・巴バルブ 代表取締役社長 山本 健司 氏
・ABB日本ベーレー 代表取締役社長 ヒュー・クレイトン 氏
・山武 代表取締役社長 小野木 聖二 氏



【FOCUSU】
CO削減 「待ったなし」

 今年は、温室効果ガスの排出を1990年水準の6%削減する京都議定書の第一約束期間がスタートする年だ。 人類は化石燃料を燃焼させ、それにより得られるエネルギーで工業化社会を築き、経済発展を遂げてきた。が、化石燃料の燃焼はCO2の排出を伴う。 この問題にエンジニアリングはどのようなソリューションを提供できるのか。 本特集では 「21世紀はサステイナビリティ」 と語る佐和隆光 立命館大学 特別招聘教授のインタビューとともに業界各社の温室効果ガス削減技術を紹介する。


・21世紀のキーワードは「サステイナビリティ」  立命館大学特別招聘教授 佐和隆光氏

・千代田が目指す、ピンチテクノロジーによる広域省エネ
  個別企業の対応では省エネに限界、コンビナート単位で提案

・オウンプロセスでCO2排出削減を実現するTEC
  尿素製造プロセス「ACES 21」と亜酸化窒素削減で実績

・高効率のCO2回収を誇るCCS
  課題は経済性の確保、日揮がCDM認定を国連に申請中

・年間150万トンのCO2削減に成功した住重
  国内化学会社、アジア・北米にも拡販へ

・新たなエネルギーチェーンを切り開く三造
  2016年に商業化、2030年には1,000万トンの輸送を目指す

・温室効果ガス削減と拡大するニーズに貢献するCO2回収技術
  三菱重工が関西電力との開発技術で旺盛な需要に対応

・バイオガス化技術でCO2削減を提案する鹿島
  自治体の循環型社会構築プロでの受注を狙う



【業界パラボラアンテナ】
BRICs 成長で逆転現象?


【FOCUSV】
2008年注目案件はこれだ!

・今年の中東地域を見るポイントは 「原油高騰とイラン情勢」
  国際開発センター研究顧問  畑中 美樹 氏

・証券アナリストの見るプラント・エンジニアリング業界07年総括と来期予想
  【化 学】 市場は旺盛なれど、プロジェクト具体化には障壁も
  【重 電】 燃料価格の高騰で多様化する重電市場
  【製 鉄】 国内投資は2009年度がピーク
  【国 内】 さらなる市場拡大に期待感高まる電子デバイス市場



【連 載】
第1回 TECのプラントライフサイクルソリューション −R&DからO&Mまで−

【World Trend】
・仏テクニップ、インドの油田向けフレキシブルパイプライン契約を受注
・FW、チリの新設発電所向けエンジニアリング契約を受注
・デュポンエンジニアリング社、5年アライアンス契約をアーカークヴァナ〜BE&KのJVに発注


【Diagnosis Tool】
・MD−550 / 旭化成テクノシステム
・TI−55 / 65シリーズ / JFEアドバンテック
・FARO Laser ScanArm V3 / ファロージャパン
・CommPad / 山武


【Equipment News】
・アクアスショットクリンBZシリーズ / アクアス
・PITA−1 / セイシン企業
・小型中和装置 / セムコーポレーション
・RE-THERM / タクマ
・水平ベルトフィルタ / 月島機械
・VD / 鶴見製作所
・CAV / 日本化学機械製造
・フジフィルターセパレーター / 富士フィルター工業


【Data File】
 2007年12月上旬〜12月中旬のプラント類受注状況

【Editorial】
 寝済み年


重化学工業通信社
ENN編集部