過去と未来をつなぐIT戦略

  「エンジニアリングは経験工学」と言われるほど、経験に基づいた判断が重視される。 このため、プロジェクトのEPCやプラント稼動におけるオペレーションの過去データは、その後に手掛けるプロジェクトにとって重要な参考資料になる。 しかしプロジェクトで使用されるドキュメントは膨大な量で、この中から必要な情報を効率よく取り出すには、ITを活用するしかない。 このITを使うことで、エンジニアリング企業は過去と未来をつなぐことができる。 過去データを未来に生かす、各社の動向を追った。


  【専業大手エンジニアリング】
   経験を重視するエンジニアリング業務に不可欠なIT
   ドキュメント管理・データマネジメント・見積概算にITを活用

  【日立製作所】
   データを通じて設備の現場ノウハウを形式知化
   正常データからの距離で判断する異常予兆診断技術

  【焼却炉メーカー】
   燃焼データの分析・活用で、焼却炉の最適運転管理システム構築
   日造・JFEエンジが、運転の効率化に活用



 (Vol.347 2015年1月10日号より)



重化学工業通信社
ENN編集部