プラント延命化への道

 わが国の石油・石油化学産業のプラントは、1970 年前後に稼動している。 すでに、経年年数は半世紀に迫り、主要機器などは最新機器に入れ替えられている。 しかし、プラント全体を見れば、老朽化の度合いは深刻な状況にある。そこで、いかに延命化を図るべきか。 延命化においてまず求められるのは、設備診断によるプラントの状態把握と適切な対策だ。 こうしたニーズに応えるうえで、強い見方になるのが、エンジニアリング機能を持つ工事会社だ。 主要各社は、プラントへの広さと深さを持った知見を持ち、プラントオーナーにも適切なソリューションを提供している。 各社の事業を通じた「プラント延命化への道」を追った。

  【インタビュー】 日本メンテナンス工業会 会長 吉川 善治氏に聞く
   魅力あるプラントメンテナンス業界作りに尽力
   人間系の強化が課題、企画推進委員会で具体的議論

  【山 九】
   3PMとしてプラントの傾向を把握、社内の技術力を結集して延命化への最適提案
   社内で日常的に蓄積される技術力が3PM事業を支援

  【新興プランテック】
   検査・設計・施工まで一気通貫で取り組めるのが強み
   幅広い技術サポート部隊がプラント延命化を支援

  【高田工業所】
   「最適整備」を標榜する中で、回転機の診断に注力
   独自開発の電流情報量診断システムも投入、幅広い業界から引合

  【千代田グループ】
   グループの総力を結集して、コンサルから施工まで対応
   独自開発の「Cフェニックス工法」には高い評価

  【日揮プラントイノベーション】
   「M&IE」を標榜、検査・診断・設計・施工・洗浄まで一貫対応
   今後は海外でのメンテナンスも視野

   加米MTIと蘭KCIパブリッシング、プラント延命化のカンファレンスを日本で開催
   論文募集を開始、プラント延命化を多面的に検討



 (Vol.348 2015年1月25日号より)



重化学工業通信社
ENN編集部