期待高まる北米プロジェクト

シェールガスおよびシェールオイルの産出に沸く北米。この地域のプラント市場が最近、活気付き始めた。2022〜 2023年にLNG需給がバランスして、それ以後は供給不測が予想されることから将来を見据えたプロジェクトが具体化に向かって動き出した。LNGプラントの建設に要する建設期間は4〜5年。今から準備を始めないと5年後に供給不足に陥る可能性がある。その一方で、安価なシェールガスは化学産業の原料や発電プラントのエネルギーとしての利用が検討されている。これを背景に、化学や電力プロジェクトが活発化しそうだ。北米プロジェクトへの期待は今、急速に高まっている。

【総 論】
 多様化するエネルギーに翻弄される北米プラント市場
 在来型・シェール・再エネが動かす市場

【化学プロジェクト】
 動き出した北米化学プロジェクト
 LNGプラント中心に大型化学プロが具体化へ

【重電プロジェクト】
 シェールガスが動かす北米電力プラント市場
 コストと州政府主導で火力発電ではガスが主力


 (Vol.403 2017年7月10日号より)



重化学工業通信社
ENN編集部