プロジェクトプロキュアメントの今

 このところ調達がプロジェクトに与える影響が大きくなることがある。理由は、世界的にコンストラクションが上昇しており、一つの資機材のサイトへのデリバリーが遅れ、コンストラクションスケジュールに影響が出ると、追加コスト発生の要因になるからだ。このため、ベンダーの選択は、価格以外に品質・納期管理など多面的に判断しなくてはならない。そして、プロジェクト毎に、プロジェクトプロキュアメントマネジャー(PPM) がアサインされて、プロジェクト単位で最適調達が行われることも当たり前になっている。プロジェクトプロキュアメントの今を追った。

【総 論】
 プロジェクトプロキュアメントの今
 適切なプロキュアメントが生む最高効率

【千代田化工建設】
 未来エンジを目指して新規ベンダー開拓に力
 調達担当者の育成に最適なのはOJT

【東洋エンジニアリング】
 海外現地法人のネットワーク調達の差別化を実現
 調達のPDCAで最適化を目指す

【日 揮】
 製缶機器調達先に中国・インドが浮上
 コンストラクションコストの上昇避けるために納期管理を徹底

【東レエンジニアリング】
 「E&M」で目指される効率的な調達
 米エンジ企業に調達担当者が出向、現地で調達手法を学ぶ

【川崎重工業】
 技術重視の方針で最適調達を目指す
 世代交代を実現、若手担当者がベンダーを訪問

【日立造船】
 海外プロジェクトでは、海外調達比率50%へ
 チームによるOJTで教育

【三菱重工環境・化学エンジニアリング】
 海外調達の推進と、安定した国内工事調達に力
 コミュニケーション能力、バランス感覚を育成

【新日鉄住金エンジニアリング】
 ゴミ発電、エネルギー、建築事業でも海外調達
 将来的には、調達品目や調達先の拡充も



 (Vol.418 2018年3月25日号より)



重化学工業通信社
ENN編集部