不安定要素はあるものの、期待できるプラント市場

 2019 年のプラント市場には、明るい要素が多い。大型LNGプロジェクトは、北米やアフリカで相次いで具体化しそうだ。またアジア地域では、脱原子力や脱石炭といった、エネルギーシフトに伴う動きもある。まさしく、変化「Change」とチャンス「Chance」は隣り合わせだ。とはいうものの、国際社会では米中貿易戦争の動きもあり、プロジェクトを取り囲む環境は必ずしも良好ではない。不安定要素はあるものの、今年のプラント市場は期待できる。

【エネルギー・化学プロジェクト】
 期待される市場回復、LNGなどガス関連プロジェクトが目白押し
 カギはわが国コントラクターのリスク管理

【電力プロジェクト】
 台湾と米国のGTCCに注目
 市場の特殊事情で動く石炭火力

【鉄鋼・非鉄金属プロジェクト】
 鉄鋼は、国内で高品質化・改造、海外では印中に注目
 非鉄金属は、福井でアルミ製造設備、ネシアでニッケル精錬

【環境(国内)プロジェクト】
 年間発注量3,000トン、DBOプロが相次ぐ
 水道法改正で、上水道でもコンセッション事業

【環境(海外)プロジェクト】
 アジア・中東・豪州・欧州・ロシアでゴミ発電プロが浮上
 日立造船が受注に意欲



 (Vol.435 2019年1月10日号より)



重化学工業通信社
ENN編集部