「仕様規定」から「性能規定」に移行するスマート保安

 プラントの保全には従来、厳格の規定があった。その規定通りに保全を行うことが、高圧ガス関連設備を持つメーカーの義務だった。こうした中、高度経済成長期に建設されたプラントは高経年化して、経年年数が50 年を超えるプラントも増えてきた。
 この時代になって、IoT・AI技術が進化し、プラントの状態監視の精度も上がっており、プラントの状態を的確に把握できるようになった。そこで、CBM(コンディション・ベースド・メンテナンス)による対応が可能になった。スマート保安により、プラントは「仕様規定」から「性能規定」で管理する時代になったのだ。

【総 論】
 「仕様規定」から「性能規定」に移行するスマート保安
 IoT・AI活用で状態把握精度が向上、強化される自主保安体制

【アスペンテクノロジー】
 AIにより適切な予知保全をサポートする「Aspen Mtell」
 早期のアラートで適切な処方箋を提示、熟練者不在の現場で効果

【金子産業】
 開発から市場投入へと新たなステージに踏み出したAPOSA
 ベトナム現地法人ではAI開発のためのデータ取得を継続

【山口産業】
 ハイスピードカメラを活用した振動診断システム「Iris M」
 米RDIテクノロジーが開発、時間短縮・コスト削減を実現



 (Vol.468 2020年6月25日号より)



重化学工業通信社
ENN編集部