エネ化プロジェクトの新潮流と懸念

エネルギー化学プロジェクトにおいて、わが国のエンジニアリング企業にとって、LNGプラントとエチレンは差別化できる重要なプラントだ。しかしLNGプラントでは最近、年産62万6,000トンのプラントを複数並べ、生産調整を容易にする米ベンチャーグローバルLNG社が存在感を高めている。プラントの短工期を実現し、投資コストを下げる取組で、最近は相次いでLNGの供給契約を締結している。一方エチレンプラントでは、実現が期待されるインドネシアのチャンドラアスリ社の計画が中国の景気による影響を受けやすい状況にある。これら新潮流と懸念について、追った。

 【総 論】
  エネ化プロジェクトの新潮流と懸念
  LNGプロは転換期、中国の景気減速がエチレンプロに影響?
   ・トランジション・エナジーとして脚光浴びる天然ガス
   ・米国でも進んだ天然ガス開発
   ・転換期にあるLNGプロジェクト
   ・中国の景気減速が、エチレンプロジェクトにも影響?

  新風を吹き込むLNG新興プレーヤーと中国経済の影響下にあるエチレン計画
  今、整理しておきたいエネ化プロジェクトの新たな動き
   ・年産62万6,000トンのLNGプラントで市場に参入
   ・年産1,000万トンのプラントを29カ月でコミッショニングに
   ・ベンチャー・グローバル、有力エネルギー企業と相次いで契約締結
   ・ルイジアナ州で4プロジェクトを計画
   ・ネシア・エチレンプロジェクト動向に影響を与える中国経済


 (Vol.524 2023年1月25日号より)



重化学工業通信社
ENN編集部