連携強化を図るエンジニアリングIT

今年の「エンジニアリングITアンケート」でも、高コストパフォーマンスのソリューションへの支持が高かった。その背景には、世界的に超大型プロジェクトが減少し、中小型プロジェクトが増加傾向にあるという状況がある。プロジェクトの規模が縮小するのに伴い、求められるのは、低価格のソフトだ。低価格のソフトであれば、幅広い設計サブコンでも使用でき、発注側の元請においても、新たなソフトウェアの購入が求めやすくなる。こうした中で、ベテランの引退に伴う、技術ノウハウの伝承の課題が浮かび上がる。ベテランの技術ノウハウをアルゴリズム化して自動ルーティング機能を搭載した「PlantStream」への支持は今後、高まりそうだ。


 【総 論】
  連携強化を図るエンジニアリングIT
  求められる、効率向上と高コストパフォーマンス

 【AVEVA】
  ポートフォリオの拡大で強化されたライフサイクルへの展開
  プラントの建設・操業に関わるすべてのデータを同一プラットフォームで共有

 【オートデスク】
  他ソフトとの連携強化でデータ交換機能が充実
  「AutoCAD Plant 3D」の、ウェブを活用したチュートリアルテキストも充実

 【TIS千代田システムズ】
  「バルブパターン管理機能」を開発、抜け・漏れを撲滅
  昨年10月に、新バージョンに搭載、配管・機器管理の効率を向上

 【トリンブル・ソリューションズ】
  加工・組立工程の完全無人化のサポートなど、時代ニーズに即した機能を拡充
  サブスクリプション契約の増加にも情報セキュリティ強化で対応

 【PlantStream】
  1分間で約1,000本の配管を自動ルーティング
  仏テクニップなどが採用、3カ月毎にバージョンアップも実施

 【ヘキサゴンALI】
  「EYECADシリーズ」のP&IDを5月末に発売
  「CAESARU」との連携を強化



 (Vol.548 2024年2月25日号より)



重化学工業通信社
ENN編集部