エンジ会社が提供する全方位型メンテナンスサービス

 専業エンジニアリング企業は戦後間もない時期からプラント建設事業に乗り出した。そして、ほぼ同時期にメンテナンス事業を開始している。千代田化工建設、日揮の各グループはいずれも国内のプラント需要地に事業所を設立している。メンテナンス専業企業もあるが、プラントの設計・施工を手掛けた専業エンジニアリング企業の知見は深く、プラントオーナーにとっても心強い存在だ。こうしてオーナーの信頼を得てきたエンジニアリング企業のメンテナンスだが、地味な存在ながら業績のベースロードに成長している。専業エンジ、プラントオーナーの双方にとって、エンジ会社のメンテナンスサービスは重要な存在であることに違いない。

 【総 論】
  専業3社の業績を支えるメンテナンス事業
  石油系で育った千代田・日揮グループが先行、後発TOYOも存在感

 【千代田エクスワンエンジニアリング】
  旧千代田計装と旧千代田工商の実績を蓄積としてワンストップで事業を展開
  時代の変化に見合った柔軟な事業を展開

 【東洋エンジニアリンググループ】
  TPSのベースロードになったメンテナンス事業
  TOYOも中堅企業の老朽化設備向けにプラントの継続操業支援サービスを提供

【日揮】
  戦後のプラント建設黎明期からメンテナンス事業を展開
  全国に12拠点を保有、日揮グループが抱える事業の一分野として




 (Vol.574 2025年4月25日号より)



重化学工業通信社
ENN編集部