2025年下期プラント市場はこう動く

世界が脱炭素化に進もうとしているが、エネルギーの安定供給を考えた場合、一気にカーボンニュートラルに進むのは難しい。現実解は、天然ガスを有効に活用することだが、この現実に向き合う、LNGプロジェクトやGTCC(ガスタービン・コンバインド・サイクル)発電関連のプロジェクトが具体化している。このうえ、データセンターや半導体製造の活発化に伴い、エネルギー需要は増加している。天然ガス関連プロジェクトは今下期の目玉案件と言えるだろう。そして、廃棄物処理施設も安定した需要があるが、人口減少に伴う広域・集約化の動きが目立っており、これまでにない発想で対応する必要がある。

  【化学プロジェクト】
   LNGプロジェクト中心の展開
   中国の過剰生産で石化案件は低水準

  【電力プロジェクト】
   世界的にガス火力発電投資活況は続く
   下期も中東・アジア・米国・国内のプロジェクトの動きに注目

  【ごみ処理施設】
   資機材高騰でも国内では今期も見込まれる4,000t/dの発注
    広域・集約化案件が具体化へ




 (Vol.583 2025年9月25日号より)



重化学工業通信社
ENN編集部