ごみ焼却プラント保全の省人化には何が必要か

わが国の生産年齢人口が減少し始めて、すでに30年間が経過している。このため、最近のごみ焼却発電プラントの現場では「人がいない」という苦言を聞かない日がない状況にある。また、すでに、プラントのO&Mを行う班の要員もかつての5名から3名ほどに減らされるケースも目立ってきた。そんな中で、プラントの運転の自動化は各プラントメーカーで進められているが、保全については人の介在が必要な作業もあり、省人化で対応するしかない。そのために最近では、プラントの点検にロボットやドローンが活用されるようになった。点検・保全の省人化はどのように実現するか、主要プラントメーカーの動向を追った。

  【総 論】
   ごみ焼却プラント保全の省人化には何が必要か
   人手不足の影響を受ける現場、ロボット・ドローンの活用を検討

  【カナデビア】
   ロボット・ドローン・センサーを適材適所に活用
   取得したデータをシステムに吸収、全社的活用も視野

  【JFEエンジニアリング】
   ドローンとロボットの活用で、プラントのO&Mの省人化を目指す
   92日間の完全自動化運転を実現するなど、省人化では最先端を行く

  【日鉄エンジニアリング】
   ごみ発電プラントで目指す「誰にでも安全にできる点検・保守」
   熟練者不在でもAIが判断し適切な対応を支援




 (Vol.585 2025年10月25日号より)



重化学工業通信社
ENN編集部