WORLD CONTRACTORS NOW

「勝ち組」「負け組」が明確になった世界のエンジ産業

 Bechtel、KBR、FosterWheelerと言えば、世界のエンジニアリング企業の代表選手だ。が、これら3社とも今は経営苦境のまっただ中にある。Bechtel、KBRはイラク復興プロジェクトに賭け、FWから倒産の噂はこの数年、消えたことがない。栄光の有力エンジニアリング企業は今、ただの「駄目会社」になった。目下、「勝ち組」と言えるのは変化に対応できた有力企業。事業ポートフォリオを見つめ直し、M&Aなどで多角化の手も打つ。これがFluorDaniel、Technip-Coflexip、AMECの引き上げてきた原動力だ。

■AMEC、サービスシフトで収益改善
  〜M&Aで北米、西アフリカ向け事業を強化〜

■Bechtel、多角化の失敗で苦況に
  〜イラク復興プロジェクトに復活賭けるが・・・〜

■FLUOR、発電からO&Mなどに重点シフト
  〜LNG関連にも果敢にチャレンジ〜

■FW、重いアスベスト訴訟問題
  〜3月に環境部門を売却も引き続き赤字〜

■KBR、イラク特需が頼り
  〜アスベスト訴訟問題などが足枷〜

■Technip-Coflexip、オフショア部門が受注急増
  〜Coflexip買収2年で大きな成果〜

(vol.112 2004.4.25号より)

重化学工業通信社
ENN編集部