国内回帰する機器調達


 90年代の円高に伴い、急速に拡大してきたプラント用機器調達。経済産業省国際プラント推進室の調査によれば、その比率は年々上昇し一時は50%近くにまで上った。が、最近は徐々に低下し40%に近づいている。

 この背景には国内ベンダーのコスト削減努力と技術・信頼がある。国内ベンダーは人件費の安い中国に生産拠点を求め、コスト削減努力を行い、従来のクオリティを維持しながらコスト削減を実現するなど、様々な企業努力を行ってきた。

 また中国などの経済成長に伴い、海外におけるコストメリットが出にくくなってきたことも国内調達復活のきっかけかもしれない。国内ベンダーは再び、活躍の場を獲得しそうだ。


経産省データでは国内調達が復活
 - 内外価格差縮小で見直される国内ベンダー -

海外調達進んでも、根強い国内ベンダーへの信頼感
 - 調達先では韓国・中国が中心、製缶物で海外調達が活発 -


(vol.135 2005年5月10日号より)

重化学工業通信社
ENN編集部