ガスPJなら、「環大西洋」 だ
 エネルギー分野で、天然ガスの存在感が高まっている。これに伴い、LNGプラントやLNG受入基地の建設プロジェクトが相次いで具体化している。
 ただ、このプロジェクトサイトを見ると、具体化している案件は環大西洋地域に集中している。その背景には、住民反対運動により米西海岸に受入基地を建設できないこと、北海ガス田の埋蔵量の急減、などの事情がある。
こんな状況に追い討ちをかけるように、今年年初にはウクライナショックが起こった。これによりロシアから天然ガス供給を受けていた、ヨーロッパ諸国に供給体制の見直しの動きも出始めている。原因は異なるが、各現象がガスプロジェクトを環大西洋に誘導する動きにつながっている。

 ☆ガスPJが環大西洋に集中する理由 -北海ガス田枯渇にウクライナショックが追い討ち-
 ☆環大西洋で熱帯びる受入基地計画 -欧州では急務、米メキシコ湾沿岸でも計画相次ぐ-
 ☆今年のLNGプラント市場は端境期 -環大西洋が環太平洋に転じる日はいつか-

(Vol.151 2006年2月10日号より)

重化学工業通信社
ENN編集部