本格的導入期を迎えたフィールドバス

 デジタルよる双方向通信で装置の制御を行うフィールドバスは、1996年に規格化された。 従来の制御システムであるDCS(分散型制御システム)よりも格段に生産性が向上すると言われるシステムだが、世界レベルで本格的に導入されたのは2000年以降だ。 わが国では、化学産業の業績低迷などの理由で導入が遅れたが、ここへ来て、導入本格化の気配だ。 双方向で情報をやり取りすることで、フィールド機器の情報を活用できる。 この情報を活用すれば、プラントアセットマネジメントにも有効だ。 フィールドバスはプラント制御のみならず、設備管理まで幅広い用途を持つ。 そのシステムが本格的導入期を迎えた。

 ☆本格的導入期を迎えたフィールドバス -わが国化学産業でも、ようやくスタートラインに-
 ☆専業大手3社、フィールドバス導入でも成長 -「EPC/エンドユーザーセミナー」で各社が講演-

 ☆フィールドバス協会プレジデント リチャード・J・ティモニー氏に聞く
  「大きな特徴は、通信の手段というだけでなく、それ自体がアーキテクチャを形成していることです」


(Vol.165 2006年9月25日号より)

重化学工業通信社
ENN編集部