エネルギーとしてのバイオ燃料

 バイオエタノールなど、バイオ燃料に関する報道を頻繁に目にするようになった。 しかし、わが国のバイオ燃料の導入は、本格化するにはまだ時間がかかりそうだ。 安部首相は「600万キロリットル構想」を打ち上げ、その導入に意欲的な発言はするものの、政府支援は限られている。 これに対して米国では、バイオガソリン1リットルに対し13.5セントの補助金が付く。 これにより、米国のバイオガソリン導入は一気に進んだ。
 バイオガソリンは温暖化ガスを排出しないため、環境対策の一環として捉えられがちだが、本来はエネルギー問題であるはず。 米国でも「環境問題として議論されている時は活発化しなかったが、エネルギー問題となったら、一気に動き出した」と言われている。いつまでも環境問題として捉えているのでは事は進まない。 エネルギー問題として再認識すべきだ。

☆バイオ燃料問題はエネルギー問題  環境問題としての取組では何も進まない
☆始まったバイオガソリン試験導入  石油連盟主導で関東圏50ヵ所のSSで
☆バイオ燃料事業投資を始めた日揮  見えてきた「未来のエンジニアリング企業体」
☆技術確立に取り組む三井造船  バイオ燃料事業化に向け課題克服に挑戦

(Vol.182 2007年6月25日号より)

重化学工業通信社
ENN編集部