プラント貿易アウトルック 2006

 経済産業省によれば、2006年度の海外プラント・エンジニアリング成約実績は30.8%減の178.5億ドルとなった。 3割減とはなったものの、引き続き高水準にある。 2005年度のようにカタール向けに超大型LNGプラントが相次いで成約されるように状況には無かったが、堅調に推移したと言えるだろう。 引き続き原油価格も高水準で、産エネルギー地域に潤沢なプロジェクト資金があることから考えれば、引き続きプラント需要は高水準にあると見るのが自然だが、旺盛なプロジェクト需要が資材の需給関係を逼迫させ、資材価格を高騰させている。 この資材価格の高騰がプロジェクトを計画する事業主体の判断を慎重にさせている。

☆3割減でも高水準、2006年度海外プラント・エンジニアリング成約実績
   海外調達比率は史上2番目の低水準、調達は国内回帰
☆主要分野別コントラクトリスト(2006年度)

【インタビュー】
☆東洋エンジニアリング 専務執行役員 若月 健 氏に聞く
☆IHI 取締役・エネルギー事業本部長 長崎 正裕 氏に聞く

(Vol.183 2007年7月10日号より)

重化学工業通信社
ENN編集部