「新設」 と 「高経年」 原発ビジネス二つの顔

 東芝によるウェスチングハウス社の買収をきっかけに、原子力発電ビジネスへの関心が急速に高まった。 が、原発は核分裂を制御しながら発電する技術であるがゆえに、ちょっとしたトラブルにも周囲は過剰に反応する。 1件のトラブルが新設計画をスローダウンする可能性もある。 にもかかわらず、わが国をはじめ世界には高経年設備が少なくない。 これら設備をトラブル無く運転してこそ、原発の新設プロジェクトも具体化に向かう。 つまり、原発ビジネスを滞りなく進めるには、新設と高経年対応を両輪にバランス良く進める必要がある。 「新設と高経年」原発ビジネスには二つの顔がある。

☆海外原発計画、最大の注目市場は米国
  懸念材料はあるが、見逃せない市場ポテンシャル

☆高経年化でビジネス発掘する重電プラント各社
  延命を支える的確なメンテナンスサービスを提供


(Vol.186 2007年9月10日号より)

重化学工業通信社
ENN編集部