プラントSCALE & GRADE UP

 原油価格の高騰に伴い、潤沢なプロジェクト資金を得た産油国は、従来では考えられないような大規模投資を相次いで打ち上げている。 年産850万トンのLNGプラント、年産130万トンのエチレンプラントなど、従来の常識を打ち破る計画が浮上している。 最近のプラントスケールアップは、その度合いが大きく、必ずしもスケールメリットが得られなくなった。 その一方で、プラントのグレードアップへのニーズも高まっている。 中進国エンジニアリング企業の台湾など、ビジネス領域は確実に脅かされている。 差別化のためにもグレードアップへの対応が必死な状況にある。 プラントSCALE & GRADE UPの現状をレポートした。

  【総 論】 スケールアップで見逃せないプラント適正規模
  【東洋エンジニアリング】 TEC、自社開発プロセスでメタノールプラントの大型化を実現
  【日 揮】 日揮、プラントの大型化にリスク分析
  【新日鉄エンジニアリング】 オフショアプロジェクトのグレードアップに対応する新日鉄エンジ
  【IHI】 天然ガス需要増で生産地やサイトが多様化
  【鹿 島】 巨大プロジェクトを支える鹿島の電子デバイス推進室
  【三井物産】 三井物産、カタールでラスラファンIWPP受注

(Vol.200 2008年4月25日号より)

重化学工業通信社
ENN編集部