常識化する安全計装システム

 わが国では馴染みのない安全計装システムだが、海外プロジェクトでほぼ100%の案件でシステムの導入が求められる。 設備の新設や大規模な改造もない国内における、計装システムの入れ替えは技術的に難しい点もある。 しかし、日本を一歩出れば、安全計装システムは常識化している。 海外市場が主戦場となる専業大手エンジニアリング企業では、安全計装システムへの対応は必須案件でもあり、すでに体制が整備されている。
遅れているのはわが国の石油・ガス・石油化学産業だ。

【総 論】 安全計装システム導入に遅れをとる日本 -安全後進国日本でもようやく環境整備に着手-
【専業3社】 専業3社で常識化したSIS対応 -日揮では作業をパターン化、効率向上狙う-
【安全計装システム】 専業とDCSベンダーが混在するSIS市場 -将来的にはフィールドバス対応も視野-
【ファイナルエレメント】 海外勢先行の安全計装対応、国内メーカーも対応開始 -北村バルブ・キッツなどが本格対応-
SIL3にも対応する 「ワゴI/Oシステム750」 -フィールドバスノードのコストとスペースを削減-


(Vol.206 2008年7月25日号より)

重化学工業通信社
ENN編集部