原発稼働率向上大作戦

 原子力発電所の新検査制度が施行された。 従来13カ月間で実施してきた検査が、認可を受ければ最大24カ月まで延長できる。 この制度は一見 「規制緩和」 に見える。 しかし、そこに透けて見えるのは連続運転時間を延長し稼働率を向上させようとする試みだ。 非化石燃料をエネルギー源とする原子力であれば、稼働率の向上は低炭素社会の創成に意味がある。 現在、わが国の原発稼働率は6割程度で米国の稼働率を大きく下回る。 新検査制度を機会に、原発稼働率向上大作戦を決行せよ!

【総 論】
始まった原発新検査制度 1月より施行、検査間隔延長で稼働率向上も視野

【東 芝】
電力会社へのサポート強化する東芝 ウェスチングハウス通じて海外メンテも狙う

【EAMシステムベンダー】
新検査制度はEAMシステムベンダーの商機になるか? 低炭素社会の確立に原発稼動実績向上を重視


(Vol.218 2009年2月25日号より)

重化学工業通信社
ENN編集部