古くて新しい 「スモールEPCビジネス」

 海外のエンジニアリング拠点は、長期間に渡り、わが国エンジニアリング企業のコストセンターだった。 世界最高水準の人件費を背景とする、わが国エンジニアリング企業にとって、人件費が比較的安い海外拠点はコスト低減にとって大きな意味を持った。 しかし現地で働くエンジニアにとって、コストセンターで働くことはモチベーション上の問題を引き起こすことにもなった。 そうした中で最近の海外拠点は独自に仕事を受注するプロフィットセンターに衣替えしている。 これら拠点は日本の本社ではフォローの難しい中小プロジェクトで有効だ。 専業大手エンジニアリング企業は今 「スモールEPCビジネス」 に取り組み始めている。

【総 論】
古くて新しい 「スモールEPCビジネス」 -プロフィットセンター化される海外拠点-

【日 揮 / JGCガルフ・インターナショナル】
中東地場に根を下ろすJGCガルフ・インターナショナル -昨年7月設立、すでに5プロジェクトを受注-

【千代田化工建設】
EPC企業の新たな可能性を明示する千代田アルテナ -ラスガス社から小規模EPCm業務の長期サービス契約を受注-

【東洋エンジニアリング】
多彩な海外拠点を持つTEC -連携強化で多様なソリューションに対応-



(Vol.224 2009年5月25日号より)

重化学工業通信社
ENN編集部