期待感膨らむ下期プロジェクト市場

 上期、業界を通じて、海外プラントの受注は下火だった。 しかも最近の円高傾向は、輸出産業の競争力を奪うことが懸念される。 しかし1985年のプラザ合意から始まった円高には、プラント・エンジニアリング産業も長年に渡って対応してきた実績があり、すでに対応力を付けている。 そうした中で下期は、過去数年活況だった中東市場に加え、アジア・南米地域に期待案件がある。 不安材料はあるものの、下期プラント市場への期待は膨らむ。

【化学プラント】 東南アジア・南米で有力案件が相次ぎ浮上  上半期低迷も下半期は、非中東市場に集まる注目
【 重 電 】 石化プラント向け発電所など案件数は大きく増加  円高で日本企業は厳しい戦い
【 製 鉄 】 下期も、停滞していた案件が再開  新規は、メキシコの自動車用溶融亜鉛めっきラインなど
【 環 境 】 国内では、3件のライフサイクル・プロで入札  中国、欧州でも焼却炉プロ


(Vol.252 2010年9月10日号より)

重化学工業通信社
ENN編集部