水ビジネスのリアリティ

 昨年6月に日本政府が発表した 「新成長戦略」。 そこで重視されたインフラシステムの海外展開の中で、水事業についてもスポットライトが当たった。 しかしその後に具体化したプロジェクトは工業団地への工業用水などの案件に限られ、民生向けインフラにはプロジェクトが具体化しない。 水ビジネスがリアリティを持つのは、工業案件に限定される。 それでは、民生を対象とした水事業がリアリティを持つ条件は何か。 本特集を通じて考えてみた。

【総 論】
水ビジネスのリアリティはどこにあるか?
 今見える現実的市場は産業用水のみ、民生向けの具体化には10年

水ビジネスの実現に取組むエンジ業界
 日揮・「水ing」・千代田・日立グループが積極展開

グローバルウォータ・ジャパン代表 吉村和就氏に聞く
 水プロジェクトに求められるコーディネータ
  重要な 「水の専門家」 による一貫対応


(Vol.267 2011年5月10日号より)


重化学工業通信社
ENN編集部