ボーダレス化するプラント資機材調達

 かつて、円高になると調達関連では、必ず、「海外調達」 が話題になった。 しかし、人件費高騰に伴い、わが国の資機材が恒常的なコスト高になってからは、「海外調達」 について、むしろ語られなくなった。 最近では、「グローバル調達」 が前提になり、「海外調達」 は、調達活動の一環にすぎない。 「海外調達比率」 と言っても、それはあくまでも 「グローバル調達」 の結果なのだ。 すでにプラント資機材調達はボーダレスの時代に入っている。

 【総 論】 ボーダレス化するプラント資機材調達
 【日 揮】 基本方針はグローバル調達、海外調達率はあくまでも結果
 【千代田化工建設】 複数ベンダーへのオファーで競争原理
 【東洋エンジニアリング】 調達にも 「Global Toyo」 体制、世界各地に調達拠点
 【三菱重工業】 エンジニアリング本部発足で年間調達額5,000億円
 【富士電機】 「合議制」で最適調達
 【新日鉄エンジニアリング】 調達本部で一元管理も、依然残る 「事業部調達」
 【JFEエンジニアリング】 子会社6社と集中購買
 【スチールプランテック】 円コストの最少化で欧州勢に対抗
 【旭化成エンジニアリング】 旭化成グループを背景に実現される 「手堅い調達」
 【三菱化学エンジニアリング】 親会社と外販向けを両輪に調達額は年間700〜800億円

   (Vol.284 2012年2月25日号より)


重化学工業通信社
ENN編集部