ニーズの高まり見せるPLE

 プラントの計画・建設から稼働、さらには廃棄までのライフサイクルを考えた場合、プラントを建設するためのEPC期間は1〜3年ほどだ。 これに対し、プラントの稼働期間は数十年にも及ぶ。 この稼働期間中にプラントの建設データを有効に活用することは、操業効率の向上にとって重要度を増している。 これが可能になった背景には、3次元CADなどのエンジニアリングIT技術が格段に進歩したことがある。 最近では、稼働後のオペレーション&メンテナンスまでを考慮した設計が求められている。 プラント・ライフサイクル・エンジニアリング (PLE) は、プラントの安定稼働において、そのニーズが高まっている。

  【インタビュー】
   東京工業大学名誉教授 仲勇治氏に聞く
   「部分だけを見て判断するのではなくて、全体を見る必要があります」

  【専業3社】
   PLEを視野に新ビジネスを確立する専業3社
   EPC以外の事業領域を模索、プラントの延命などで広がるビジネスチャンス

  【エンジニアリングIT】
   PLEを支えるエンジニアリングIT
   CADベンダーが幅広いソリューションを提供、課題は完璧なデータ互換

   (Vol.292 2012年6月25日号より)


重化学工業通信社
ENN編集部