プラントサイバーセキュリティ

 今年2月、米国のオバマ大統領はサイバーセキュリティ対策を強化する大統領令を発令した。 サイバー攻撃はすでに、情報系からプラントの制御系に及び、被害事例も報告され始めている。 サウジアラビアのアラムコやイランの核施設が攻撃を受けた事例は報道されているが、サイバー攻撃の被害を受けてもその事実は隠されることが多いため、被害実態は表に出ているよりも多い可能性がある。 この対策に今、制御システムを提供する計装ベンダーが乗り出している。 プラントサイバーセキュリティの現状を追った。

  【総 論】 急増するサイバー攻撃件数
   進む 「計装ベンダーの脆弱性対策」

  【マカフィー】 インフラ・プラント施設のサイバーテロ対策に力を入れるマカフィー
   「ホワイトリスティング」 で防御

  【インベンシス プロセス システム】 システムと納入後のサービスで万全のサイバーセキュリティ対策
   DCSとSISでそれぞれ対応

  【ABB】 制御システム 「800xA」 シリーズのソフト・ハード両面でサイバーセキュリティを実現
   印バンガロールに、サイバーセキュリティのラボを保有

  【エマソン】 制御システム 「DeltaX」 の総合的なサイバーセキュリティサービスを提供
   サイバーセキュリティを考慮した最適システムを提供

  【ハネウェル】 DCSからSISまで、サイバーセキュリティ対策には一貫対応
   アセスメントとソリューション提案には 「IEC62443」 で対応

  【HIMA】 SIS専門ベンダーとして、サイバーセキュリティ対策にいち早く取組
   加Wurldtechの認定も取得

  【横河電機】 コンサルティングからシステム供給まで一貫対応
   DCS・SISのネットワークを対象にサイバーセキュリティサービスを提供


   (Vol.308 2013年3月25日号より)


重化学工業通信社
ENN編集部