本格化するネシア低品位炭ビジネス

 北米でシェールガスが産出され、世界的に天然ガスブームが起こっている。 しかしアジア地域では、石炭が重要なエネルギーとして存在感を高めている。 こうした中、水分が多く低カロリーの低品位炭を多く埋蔵するインドネシアでは、その活用が今後のエネルギー政策の重要な課題になっている。 この活用を活性化するには、低品位炭がビジネススキームに乗ることが重要だ。 こんな試みが今、わが国のエンジニアリング企業やプラントメーカーでも始まっている。 その状況をレポートする。


  【総 論】
   本格化するネシア低品位炭ビジネス
   日揮・IHI・月島などが市場に参入

  【日 揮】
   低品位炭改質スラリー燃料を発電に活用
   JCFによる発電パイロット事業に着手

  【月島機械】
   主力のSTDを武器にネシアの低品位炭活用に注力
   低コストが売物、現地生産も視野

  【IHI】
   IHI、東南アジアを中心に低品位炭を活用した技術を展開
   インドネシアでは褐炭の乾燥技術実証を提案



   (Vol.330 2014年3月25日号より)



重化学工業通信社
ENN編集部