Cover Story 2025



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※本文は一部を抜粋したものです、詳細はENN誌をご覧下さい。
 【2025/6/10日号】
電力・LNGを供給し続けて40 年、JERA・富津火力発電所
電力と天然ガスを供給する国内最大の火力発電所に注目
JERA・富津火力発電所が今年12月に運転開始から40年を迎える。国内最大のガス火力発電所であると同時に、日本第3位の規模を持つLNG受入基地も併設し、東京湾岸の天然ガス火力発電所向けに天然ガスを供給している。電力需要の増大と再生可能エネルギーの拡大が進む昨今、ベース電源あるいは調整電源としてのガス火力発電所の役割も大きくなっている。電力と天然ガスの供給により、首都圏向けのエネルギー供給を支える。


 【2025/5/25日号】
国内初の量産化SAFが給油された航空機が初飛行
日揮HDとしてSAFのバリューチェーンに取組み、新領域へも布石
5月1日、わが国で初めて量産化されたSAFが給油された航空機が離陸した。日揮ホールディングス(HD)、コスモエネルギーホールディングス、レボインターナショナルの3社による合弁であるSAFFAIRE SKY ENERGYがSAFの原料調達からプラント建設、そして製造、販売までのバリューチェーンを手掛けるが、同社の地道な取組が花開いた瞬間だった。今回、廃食用油を原料としたSAFの生産に取り組んだが、廃食用油は世界的に奪い合いが起こっており、その価格は値上がり傾向にある。そんな中で、サステナブル(持続可能)であり続けるにはリーゾナブルな価格で取引される必要がある。そのために普及・啓蒙が重要だった。そんな地道な取組は、今後も継続される。


 【2025/5/10日号】
IHI・野村不動産、「Landport 横浜杉田」を稼働
地域と共生図る物流施設、IHIグループは物流倉庫を供給
コロナ禍をきっかけにわが国では、EC(エレクトリック・コマース)需要が高まり、物流需要が急増している。しかし2024年には労働時間が規制され、ドライバーの働ける時間が制限を受けるようになった。この状況を放置しておけば、物流クライシスが発生する懸念が高まる。こうした中、IHI・野村不動産はこのほど、「Landport 横浜杉田」を稼働した。施設は物流の効率化とともに、地域との共生、エコ、BCP(事業継続計画)と様々な状況に配慮したものとなった。「Landport 横浜杉田」は現時点で考え得る最善の物流施設と言えるだろう。


 【2025/4/25日号】

Jサーキュラーシステム、国内最大級のプラスチックリサイクル施設を稼働
高度選別ラインとケミカルリサイクル原料製造ラインで用途に応じたリサイクル製品
J&T環境、東日本旅客鉄道、JR東日本環境アクセスの3社合弁によるJサーキュラーシステムが建設してきたプラスチックリサイクル施設がこのほど、川崎臨海部で稼働した。同施設は、様々な種類のプラスチックを高度選別ラインで分別し、選別・ベール化・フレーク化し、ケミカルリサイクル原料製造ラインでその多くが再利用でき、プラスチックを再資源化する。鉄道事業のほか、駅ビルの運営などに伴い、プラスチックを多く排出する東日本旅客鉄道と、プラスチックリサイクルなど多様な廃棄物リサイクルノウハウを持つJ&T環境が共同で取り組むことで、無駄のない、高度なプラスチックリサイクルを実現した。


 【2025/4/10日号】
国内初のSAF製造設備の竣工で、活気づく設備投資
世界的には欧米が先行もアジア・中東地域でも設備投資着手
3月6日、コスモ石油堺製油所で日本発のSAF製造プラントの竣工式が行われた。プラントを建設したのは、日揮ホールディングス、コスモ石油、レボインターナショナルの3社合弁によるSAFFAIRE SKY ENERGY。改修した廃食用油を原料として、年間3万kLのSAFを製造する。わが国初のSAF製造プラントだが、世界的に見れば、欧米ではすでにSAF製造プラントが稼働されているほか、アジアや中東地域でもプラント建設が進む。また国内でも石油元売各社がプラントのFEEDに着手した。世界的にSAF関連投資が本格化している。


 【2025/3/25日号】
日鉄エンジ、山九「横浜ロジスティクスセンター」を竣工
「明るい現場」で生産性を向上、全工程を無事故・無災害で完工
2月26日、山九の「横浜ロジスティクスセンター」の竣工式が行われた。同プロジェクトの設計・施工を担当したのは、日鉄エンジニアリング~佐藤工業のJV。折からの人手不足のうえに、施工が始まった2024年3月の翌月には、「働き方改革」が建設業にも適用され、残業規制を遵守しなくてはならなくなった。これらの環境変化は現場に高い生産性を求めたが、現場関係者は明るい現場を作ることで生産性の向上を図った。また日鉄エンジは日頃から施工の安全性を重視、安全部と建栄会という組織を作り、安全な施工を心がけてきた。これらの取組により、工期の遵守と施工における全工程を無事故・無災害により完工した。


 【2025/3/10日号】
東洋エンジニアリングが実践する「進化するオフィス」
昨年12 月に幕張に本社を移転、理想の働き方を目指す
東洋エンジニアリング(TOYO)は昨年12月、習志野市にあった本社を千葉市の幕張テクノセンターに移転した。移転計画には全社員が参加し、8つのタスクフォースで理想のオフィスが追求された。理想のオフィスを追求する中で、理想の働き方についても検討され、本社の移転は時代の変化に対応するオフィスを検討する良い機会にもなった。こうして新オフィスで日常的な執務が行われているが、TOYOはオフィスの状況を見直し、理想のオフィスの追求を継続する。まさしく、TOYOの新オフィスは進化するオフィスになる。


 【2025/2/25日号】
JFEエンジ、ガーナで「第二次テマ交差点改良工事」の高架橋を完工
経済成長下の都市部のプロジェクトの難問を克服
経済成長下にあるガーナでは、交通の要衝における渋滞が問題になっている。この問題の解消のために計画されたのが、「第二次テマ交差点改良工事」だ。ODAの無償資金協力案件として具体化、2022年6月にJFEエンジニアリングが受注した。プロジェクトは、都市部の要衝での工事であるため、狭小地での作業が求められた。また、一定の交通量を確保しながらのプロジェクトということで、工事遂行には様々なくふうが必要だった。これまでモンゴルのウランバートルやスリランカのケラニ高架橋で都市部の工事を手掛けた実績があるJFEエンジだが、プロジェクトはJFEエンジにとってもチャレンジングなものだった。


 【2025/2/10日号】
官民連携で実現した徳島県みよし広域連合の廃棄物処理施設
処理施設には、プランテックの竪型ストーカ炉を採用
わが国は、人口減少が始まっているが、これに伴い、廃棄物の排出量が確実に減少する。このため、従来通りに各自治体が廃棄物処理施設を建設するのでは、処理能力が過剰になる可能性がある。こうした中で近年、広域集約化とともに、新たな取組として注目されるのが、産業廃棄物と一般廃棄物を一緒に処理する官民連携による廃棄物処理の取組だ。

日本三大秘境の一つである大歩危祖谷温泉郷を抱える徳島県三好市では、地元の産業廃棄物処理業者である明和クリーンとみよし広域連合(構成市町村:三好市、東みよし町)が、昨年12月に官民連携による廃棄物処理施設を着工した。プラント建設を受注したのは竪型ストーカ炉で多くの実績を持つプランテックだ。


 【2025/1/25日号】
重工、マカオでLRTの延伸プロジェクトを完工
現地への技術移転でマカオが交通システムの拠点に
三菱重工業がマカオの交通システムに取り組み始めたのは2011年3月。東日本大震災の発生と同時期に始まったマカオでの交通システムプロジェクトだが、プロジェクトの建設とともに成果が上がったのが現地への技術移転だ。これまで重工の交通システム部隊がマカオで育成してきたエンジニアは約100名。この100名の中から米国のプロジェクトにアサインされたエンジニアもいる。マカオの交通システムプロジェクトは、プロジェクトのみならず技術移転においても成果を上げた。



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