Engineering Now 2020



   TOP PAGE

                      ※本文は一部を抜粋したものです、詳細はENN誌をご覧下さい。
 【2020/11/25号】
AI・運転ビッグデータ活用でごみ焼却プラントの省人化運転を実現
JFEエンジが先行、日造・MHIECも開発にドライブ
 更新・延命化工事が活発に行われている国内のごみ焼却プラント市場だが、自治体からのニーズも多様化している。特に、深刻な財政難や現場での人手不足などを背景に、運転省人化のニーズが多数寄せられており、焼却炉メーカーは人工知能(AI)や運転ビッグデータなどを活用した省人運転の実現を目指している。焼却炉運転の省人化へ。先行するJFEエンジニアリング、日立造船、三菱重工環境・化学エンジニアリング(MHIEC)の3社の動向を紹介する。

 【2020/11/10号】
ベントレー・システムズ、「YII2020」をオンラインで開催
9月のナスダック上場後初のイベント、デジタルツインをアピール
 ベントレー・システムズが毎年秋に開催しているイベント「The Year in
Infrastructure2020(YII2020)」が今年はオンラインで開催された。メインイベントは10月20日前後に集中したが、カテゴリー毎にベントレー製品の活用を競うコンペティションのファイナリストのプレゼンテーションは10月5日から16日までリアルタイムでオンラインで視聴でき、その後も11 月中旬まで関連プログラムが予定されている。

 【2020/11/10号】
アスペンテック、「aspenONE V12」を発売
AIで安全性・環境影響・信頼性および収益性を改善
 アスペンテックはこのほど、「aspenONE」の最新バージョンである「aspenONE V12」を発売した。「Aspen Hybrid Models」を組込み、AI機能により、プロセス産業の環境影響・信頼性・および収益性を改善し、目標達成のあり方を変革した。AIはプラント操業の自動化の切り札のように思われるかもしれないが、アスペンでは「あくまでも意思決定をサポートするのが役割」と位置づける。プラントのライフサイクルをカバーするシステムで、プラントを最適化できるが、最後に意思決定するのは人だ。

 【2020/11/10号】
「計測展2020 OSAKA」10月21〜23日に開催
リアル展示とウェブ展示のハイブリッド展示会として初開催
 10 月21〜23日の3日間、グランキューブ大阪(中之島・大阪府立国際会議場)において、「計測展2020 OSAKA」が開催された。今回は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い開催が危ぶまれたが、感染対策を行い、リアルとウェブのハイブリッド展示会として開催された。新たな試みにより開催されたが、リアルの展示会には、新技術も出展されると同時に、近畿経済産業局傘下の中小企業も出展。興味深い展示会となった。

 【2020/10/25号】
千代田、スタートアップのArentと空間自動設計システム「PlantStream」を開発
1,000配管を60秒で設計、ベテランのノウハウをソフトに反映
 千代田化工建設はこのほど、スタートアップ企業のArentと共同で、空間設計効率化を実現したソフトウェア「PlantStream」を開発した。1,000配管を60秒で設計する高速設計が可能なソフトだが、ここにはベテランの配管エンジニアのノウハウが落とし込まれており、短時間で最適な配管設計ができる。8月3日、千代田はArentともに折半出資で新会社「PlantStream」を設立し、ソフトの開発・販売を開始した。エンジニアリング企業がソフトの開発・販売に乗り出すことには疑問もあるが、空間設計の生産性の向上が期待される。

 【2020/9/25号】

パンデミックリスクを軽減したデジタル化
アヴィバが8月25・26 日にAWDを開催、デジタル化先進企業が強調
 パンデミックは、装置産業や設備を提供するエンジニアリング・コンサルティング企業にどのような影響を与えたか。今年は新型コロナウイルスの感染拡大により、世界各地で企業の事業活動が停滞した。しかし、事業活動の停滞は経済の減速を意味するが、デジタル化によりその影響を軽減できないか。アヴィバが8月25・26 日に開催した「アヴィバ・ワールド・デジタル(AWD)」では、最終日にADNOC( アブダビ国営石油)などの技術部門のトップが登壇、デジタル化先進化により事業への影響が軽微だった状況を説明した。

 【2020/7/25号】
TMEIC、電子操業日誌と設備管理パッケージを連携
「運転員ファースト」の操業コンセプトと設備管理を一元化
 東芝三菱電機産業システム(TMEIC)が、電子操業日誌「PlantLogMeister(PLM)」を自社の設備管理パッケージと連携、プラントの操業と設備管理の一元管理を実現した。これにより、操業と設備管理の両部門が情報共有し、操業での気付きが設備に反映されやすくなった。従来であれば、操業時の気付きはPLMの「申し送り帳」にデータとして残されたものの、設備管理情報としては生かされなかった。操業と設備管理が一元化されることで、情報共有が可能になり、操業と設備管理のスマート化をより実現しやすくなった。

 【2020/3/25号】
コロナで異変、今年のSDM
求められる契約の変更、感染者発生で部分的に秋にシフト
 3月から6月頃まで、石油・石油化学各社のプラントでSDM(シャット・ダウン・メンテナンス)が行われる。今年は「SDMメジャー」と言われ、例年以上に多くの仕事量がある。この折に、新型コロナウィルスの感染拡大が起こり、プラント工事会社にもこれまでに無い対応が求められる。実際、SDMの現場では、濃厚接触が頻繁に起こり、そこで一人でも感染者が出れば、作業の停止は避けられない。実際、どのような対応が求められるのだろうか。

 【2020/3/10号】
経産省・高圧ガス保安室、ドローンを活用したプラント点検を実証
1月30日に、出光興産千葉事業所で球体ドローンを活用
 「プラントの保全にドローンを活用する」この試みへの期待は、以前から、プラントを持つ装置産業にはある。しかし、石油・石油化学プラントには、構内に防爆エリアもあり、ドローンの飛行が禁止されている場所もある。その一方で、石油・石油化学プラントのオーナーには、「これまで見ることができなかった箇所を見られるようになるだけでも大きい」と、定修期間中のオフラインの期間に使用する動きもあった。こうした期待がある中、経済産業省の高圧ガス保安室は1月30 日、出光興産千葉事業所において、石油化学プラントの設備内で、ドローンを飛行させ、その安全性や法定検査を代替する可能性について、検証を行った。

 【2020/3/10号】
的確なプロジェクトコスト管理を実現する「PRISM」
モバイル機器対応の「PRISM GO」では現場でプロジェクト管理が可能
 この数年、プロジェクトは大型・複雑化してきた。この傾向に伴い、一部のコントラクターが不採算プロジェクトにより多額の損失を計上したり、経営破綻するケースも出てきた。こんな状況を解決する方法にPMS(プロジェクト・マネジメント・ソフトウェア)の活用がある。米ARES社の「PRISM」はコスト管理に重点を置いたEPMS(エンタープライズ・プロジェクト・マネジメント・ソフトウェア) で、これまでにも、英国のクロスレールやドバイ・トレードセンター建設プロジェクトに採用された実績がある。プロジェクトが大型・複雑化する昨今、「PRISM」の果たす役割は大きい。

 【2020/2/10号】
TOYO 、「DX−PLANT」事業が着実に成長
自社尿素ライセンス採用のプラントから実績
 2016年11月に、肥料・石油化学業界向けに「DX−PLANT」の開発・運用を開始した東洋エンジニアリング(TOYO)。今年3月には、5工場に展開することになるが、その優位性は尿素製造プロセスのライセンサーであることだ。この立場を利用して、操業データを取得、最適な運転や保全を提案できる。同時に顧客のプラントの状況を把握して、プラントの改造や増設の提案も可能だ。今後の課題は、ライセンスを持たない尿素プラント以外の石油化学プラントに展開することだ。それを実現するためには、従来以上に顧客の求めるソリューションを提供する必要がある。

 【2020/1/25号】
焼却炉O&Mの知見を技術開発、プロジェクトの実行へ
好循環に入ったライフサイクル事業
 新設・更新工事から、基幹改良・延命化工事、長期間に渡る運転受託、DBO(デザイン・ビルド・オペレート)・PFI(プライベート・ファイナンス・イニシアティブ)方式による建設・運営事業と、焼却炉メーカーが事業領域をプラントのライフサイクル全般に広げて久しいが、その成果は安定収益の確保にとどまらない。O&Mで得た知見や、蓄積・分析したデータを周辺技術の開発や、プロジェクトの確実かつ効率的な実行に生かしている。業界でいち早くライフサイクル事業に乗り出したJFEエンジニアリング、三菱重工環境・化学エンジニアリング(MHIEC)、日立造船の成果を紹介する。

 【2020/1/10号】
プラント操業をスマート化する電子操業日誌「PlantLogMeister」
TMEICが提供、プラント操業の安全性と生産性を向上
 「プラント操業は、ベテランの経験がモノを言い、属人的な要素が多い」こんな認識を持っている人は少なくないはずだ。このため、デジタル化は困難と思われてきた。しかし、コンピュータの性能向上により、処理速度は高速になり、多くのデータ容量にも対応できるようになった。こうした背景から、属人的なプラント操業のデジタル化が可能になった。この属人的なプラント操業をデジタル化したのが、東芝三菱電機産業システム(TMEIC)が開発した「PlantLogMeister」だ。新ソリューションが、プラントの安全性と生産性を確実に向上する。




掲載の記事・写真・図表などの無断転載を禁止します。
著作権は 鰹d化学工業通信社 に帰属します。 ENN編集部