TOP PAGE  定期購読・サンプル申し込み
  プラントコストインデックス 「ENN-PCI」 2017年 第4四半期
AACE International 日本支部
ENN-PCI 委員会

1. はじめに

 2017年第4四半期(10〜12月期)のプラントコストインデックスENN−PCIを算定し、2000年からの推移を図1に示した。

 2017年第1四半期以降、PCIは(コスト要因)、(コスト+需給要因)とも鋼材価格の上昇や世界的な市場の好転により上昇してきたが、第4四半期はその上昇傾向が落ち着いた。


 図1 プラントコストインデックス ENN−PCI の推移


2. ENN−PCI(コスト要因)

 材料費の厚板やステンレス鋼板は、2016年以降上昇している。

 建設業界は需要増加により大幅に収益が向上し、今後もこの傾向が継続する。

 鋼材の先行指標の鉄鋼主原料(原料炭、鉄鉱石)は2016年第2四半期で底を打ち、第3四半期以降は大幅に上昇していた。2017年第2四半期でピークアウトしたものの、メーカーは厚板やH型鋼などについて値上げを公表している。



3. ENN−PCI(コスト+需給要因))

 過去の不況期の大幅人員削減が影響し労働需給のミスマッチを伴う極端な人手不足によりPCI(コスト+需給要因)は高止まりしている。


 表1 反応器類(コスト要因PCI)



4. 世界経済と我が国の現況

 2018年1月にIMFが公表した世界経済の実質成長率によれば2018年は3.9%、2019年も3.9%で、いずれも0.2ポイント上方修正した。

 世界経済の実質成長率は3%を超えると好況と言われており現状は好況を持続している。

 わが国では、4月2日公表日銀短観の大企業製造業の景況感は8期ぶりに若干下振れしたが引き続き好況である。法人企業景気予測調査によると、設備(不足−過大)は3.5で不足気味であり、従業員数(不足気味−過剰気味)は15.2で不足気味である。したがって、設備投資は新技術製品、省エネルギー、環境対策、自動化、省資源化を中心に引き続き高水準であり、従業員の確保もタイトである。


  ■プラント計


5.プラント業界の業者間取引

 PCIはコスト要因と需給要因で変動する。末端下請け業者の機材製作・現地工事はコスト要因主体で契約する。大型工事の元請の機材・工事は需給要因主体の(コスト+需給要因)で契約し大幅に変動する。大幅変動の要因は需要の大幅変動に起因する。

 PCIは、プラントの種類、規模、建設場所、受注者の立ち位置(主契約者、下請け、孫請けなど)によって異なる。大型工事では7次程度のサプライチェーンで機材製作・工事を行う。

 わが国の自動車業界は12次程度のサプライチェーンで完成車を製作する。各段階の価格交渉はコスト要因主体で年1〜2回程度で契約する。極めて合理的で間接費の節減に寄与している。

 一方、大手エンジニアリング企業、建設会社は、物件ごとに数社に引き合し安値で契約している。この取引では、短期的には最適な発注であるが、長期的には重層構造の下請け間で多くの費用が重複し業界として高コスト体質になり国際競争力が著し欠落している。その解決策として、コスト要因で発注できる下請け機構と的確な自社PCI(コスト要因)を構築する必要がある。

6. ENN−PCI(コスト要因)およびENN−PCI(コスト+需給要因)

 ENN−PCI(コスト要因)およびENN−PCI(コスト+需給要因))分類別の指標をそれぞれ表2表3に示す。


  ・表2 ENN-PCI(コスト要因:2000年基準)PDFをダウンロードする
  ・表3 ENN-PCI(コスト要因 + 需給要因:2000年基準)PDFをダウンロードする

  
※PDFを御覧頂くには、ENN「プラントコストインデックス ENN-PCI」(4月25日号56頁)に
   掲載されているユーザー名・パスワードの入力が必要になります。


  ※ AACE International は米国に本部を置く国際コストエンジニアリング推進協会
   (The Association for the Advancement of Cost Engineering International)である。
   その日本支部(略称JSCE:Japan Section of AACE International)がENN-PCI委員会を設立し
   ENN-PCIの執筆を担当する。 ご参考:
http://www016.upp.so-net.ne.jp/JSCE/



  お問い合わせ

 株式会社 重化学工業通信社 営業部 TEL:03-5207-3331 faq@jkn.co.jp