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  プラントコストインデックス 「ENN-PCI」 2020年 第4四半期
AACE International 日本支部
ENN-PCI 委員会

1. はじめに

 2020年第4四半期(10〜12月期)のプラントコストインデックスENN−PCIを算定し、2000年からの推移を図1に示した。

 2017年第1四半期以降、PCIは(コスト要因)、(コスト+需給要因)とも上昇してきたが、2019年第3四半期をターニングポイント(山)から下落に転じた。

 2020年1月以降は世界的な新型コロナウィルス感染拡大(コロナショック)により下落してきたが、世界経済の回復や原材料費の値上がりにより、上昇の兆候が出てきた。


 図1 プラントコストインデックス ENN−PCI の推移


2. ENN−PCI(コスト要因)およびENN−PCI(コスト+需給要因)

 ENN−PCI(コスト要因)およびENN−PCI(コスト+需給要因)の分類別の指標をそれぞれ表2表3に示す。

  ・表2 ENN-PCI(コスト要因:2000年基準)PDFをダウンロードする
  ・表3 ENN-PCI(コスト要因 + 需給要因:2000年基準)PDFをダウンロードする


  ※PDFを御覧頂くには、ENN「プラントコストインデックス ENN-PCI」(1月25日号52頁)に
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3. 世界経済

 2021年4月にIMFが公表した世界の実質成長率の2021年の予測は前年比6.0%増であり、前回公表(2021年1月5.5%増)から0.5ポイント上方修正されている。

 米国、中国の回復は顕著であるが、未だ感染状況の改善を見通すことが出来ないユーロ圏は下方修正されている。

 これまでの景気先行指標であるマネーマーケットは、各国政府の財政政策と金融当局の金融緩和策により株式相場は急落前まで戻し、高値を更新している。商品相場の代表格である原油は60ドル/B台(4月初め)まで上昇した。

 しかし、未だ新型コロナウィルスの感染状況それ自体が景気先行指標になっている状況に変わりはない。

 ワクチンの接種が進んでいて、その有効性も確認されているが、変異ウィルスの拡大もあり正確な収束の予測は難しい。

 また、米中問題が深刻化すれば貿易や金融への影響が大きい。


 表1 反応器類(コスト要因PCI)


  ■プラント計


4. 我が国の経済

 マネーマーケットは、各国政府の財政政策と金融当局の金融緩和策により株式相場は急落前まで戻し、高値を更新している。商品相場の代表格である原油は60ドル/B台(4月初め)まで上昇した。

 しかし、未だ新型コロナウィルスの感染状況それ自体が景気先行指標になっている状況に変わりはない。

 ワクチンの接種が進んでいて、その有効性も確認されているが、変異ウィルスの拡大もあり正確な収束の予測は難しい。

 また、米中問題が深刻化すれば貿易や金融への影響が大きい。


5. ENN−PCIの変動要因

 ENN−PCIの変動要因は、材料費、賃金、営業利益、労働需給(有効求人倍率)で計算している。新型コロナによって停滞していたこれらの要因が回復しPCIのコスト+需給要因は上昇に転じた。下降傾向だった有効求人倍率の指標が今期下げ止まった。日銀の3月短観によると製造業の半数で人が「過剰」の状態から「不足」の状態に転じるとあり、今後再び人手不足に見舞われるかも知れない。

 経済社会全体のDX化が進んでいく中で、エンジニアリング業界も改善を図っていかなければならない。それらとともに脱炭素化社会への実現に向けた成長分野への投資などが変動要因になる。


6. ENN−PCIの将来予測

 2021年1期以降の将来予測値を表4に示す。

 コロナショックが続いてはいが、世界経済の回復基調から原材料費および有効求人倍率が下げ止まるとの予測の下で算出した。

 プラントの取引は先物取引で、大型プラントでは当期・来期のコスト変動予測が必要である。

 IMFの実質成長率や会社四季報の業績展望、法人企業景気予測調査等は権威があるが四半期ごとに修正を繰り返している。これらの資料で予測するとPCIの将来予測はToo-Late、Too-Littleの予測となりネガテイブサプラズを繰り返し多額の損失となる。経済指標、特に先行指標を評価・分析して的確に決断する必要がある。

  表4 ENN−PCIの将来予測値



  ※ AACE International は米国に本部を置く国際コストエンジニアリング推進協会
   (The Association for the Advancement of Cost Engineering International)である。
   その日本支部(略称JSCE:Japan Section of AACE International)がENN-PCI委員会を設立し
   ENN-PCIの執筆を担当する。 ご参考:
https://www.aace-japan.org/



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