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  プラントコストインデックス 「ENN-PCI」 2018年 第4四半期
AACE International 日本支部
ENN-PCI 委員会

1. はじめに

 2018年第4四半期(10〜12月期)のプラントコストインデックスENN−PCIを算定し、2000年からの推移を図1に示した。

 2017年第1四半期以降、PCIは(コスト要因)、(コスト+需給要因)とも鋼材価格の上昇や世界的な市場の好転により上昇してきたが、2018年第4四半期ではその上昇傾向が落ち着いてきた。


 図1 プラントコストインデックス ENN−PCI の推移


2. ENN−PCI(コスト要因)

 材料費の厚板やステンレス鋼板は、2016年以降上昇している。

 鋼材の先行指標の鉄鋼主原料(原料炭、鉄鉱石)は2016年第2四半期で底を打ち、第3四半期以降は上昇傾向を続けてきたが、18年度に入り大きな変動はない。一方、ニッケルの上昇によりステンレス鋼は若干の上昇傾向である。

 法人企業統計によればベンダーやサブコンの利益の大幅な上昇によりPCIも上昇してきたがピークは過ぎた。



3. ENN−PCI(コスト+需給要因)

 過去の不況期の大幅人員削減が影響し労働需給のミスマッチを伴う極端な人手不足によりPCI(コスト+需給要因)は依然上昇しているが、労働需給を示す有効求人倍率の上昇は緩やかになり2018年第2四半期からは横ばいである。


 表1 反応器類(コスト要因PCI)



4. 米中貿易戦争

 1995年WTO発足、2001年中国WTO加盟。世界貿易は飛躍的に拡大した。しかし、結果として中国の大幅な輸出超過、米国の大幅な輸入超過を招き、改善の傾向はみられない。これは構造的な問題で簡単には解決できない。一方、中国政府は米国側に歩み寄り姿勢を見せているが、世界的には経済の冷え込み要因となることが懸念されている。


  ■プラント計


5. 世界経済

 2019年1月にIMFが公表した世界経済の実質成長率によれば2018年は3.7%、2019年3.5%、いずれも前回公表より0.2ポイント下方修正している。

 世界銀行およびIMFは、大国(米国、中国、ロシアなど)の協調なき自国優先主義、米中貿易戦争、英国の合意なきEU離脱問題、ユーロ圏の経済停滞、および中国の予想以上の景気減速などにより成長率の下振れリスクを指摘している。

 これらのことから、2019年4月予定の公表値も世界経済の現状を勘案すると、さらなる下方修正の懸念がある。


6. 我が国の経済

 我が国経済は2012年12月から景気拡大が続きいざなぎ景気を上回る期間になった。しかし、世界経済の影響を受けて下振れのリスクがある。

 3月公表の会社四季報:業種別・業績展望では今期の営業利益予想は製造業、建設業、全産業とも当初予想より下方修正した。経営者は先行きの業績に慎重になっている。

 さらに、2019年10月に消費税は8%から10%に増税される予定である。これは、住宅、自動車、家電製品に影響することから政府は軽減措置を予定している。


7. ENN−PCI(コスト要因)およびENN−PCI(コスト+需給要因)

 ENN−PCI(コスト要因)およびENN−PCI(コスト+需給要因)の分類別の指標をそれぞれ表2表3に示す。


  ・表2 ENN-PCI(コスト要因:2000年基準)PDFをダウンロードする
  ・表3 ENN-PCI(コスト要因 + 需給要因:2000年基準)PDFをダウンロードする

  
※PDFを御覧頂くには、ENN「プラントコストインデックス ENN-PCI」(10月25日号52頁)に
   掲載されているユーザー名・パスワードの入力が必要になります。


  ※ AACE International は米国に本部を置く国際コストエンジニアリング推進協会
   (The Association for the Advancement of Cost Engineering International)である。
   その日本支部(略称JSCE:Japan Section of AACE International)がENN-PCI委員会を設立し
   ENN-PCIの執筆を担当する。 ご参考:
http://www016.upp.so-net.ne.jp/JSCE/



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 株式会社 重化学工業通信社 営業部 TEL:03-5207-3331 faq@jkn.co.jp