2026.2.25
オートデスク
ACCが施工BIMのデファクトスタンダードに
プロジェクト情報の散逸を防止、生産性を向上 |
国土交通省は現在、建設プロジェクトに関わる関係者間での情報管理とデータ共有の国際規格「ISO19650」に準拠した、共通データ環境(CDE)の活用を推奨している。
CDEにより、プロジェクト関係者が一元管理された情報に接することで、関係者が同一情報を取得しながら、その方向性について同じ認識を持つことができる。
仮に、CDEが整備されていないプロジェクトでは、プロジェクトに関する情報が散逸してしまい、プロジェクト関係者が同じ情報を共有することが難しくなる。
そんな問題を解決するのが、オートデスクのACC(Autodesk ConstructionCloud)だ。
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| Autodesk Construction Cloud 全体構成 |
ACCの大きな特徴は、プロジェクトに関係するデータをクラウド上で管理していることだ。
ACCは「ISO19650」をサポートしている「Autodesk Docs」をプラットフォームとしてCDEを提供し、設計、施工を、オートデスク社の複数のソリューションによって、管理する。
またACCは、DWG、DXF、PDF、NWD、IFCなど、50以上のファイル形式をサポートしているほか、点群データのRecap Proからの出力が可能で、ファイル変換が不要だ。さらにワードやエクセルのようなドキュメントソフトまで、プロジェクトに関わるほぼすべてのファイルを管理できる。
建設プロジェクトに関わるステークホルダー全員が、ACC上で統合された各種業務のコミュニケーションが可能になり、業務に必要なデータがリアルタイムに共有され、「建設プロジェクトのためのワークプレイス」とも言える空間を構築する。
そのうえで、ステークホルダー全員がACC上の統合された各種業務の遂行とコミュニケーションが可能になり、あらゆるデータがリアルタイムで共有される。
ACCは、オートデスク社の複数のソリューションが連携を通じて、高品質な建設プロジェクトを提供する。建設プロジェクトのあらゆる段階で、チーム・データ・ワークフローを繋いで、建設プロジェクト全体のコミュニケーションを一元化・最適化し、業務の効率化、リスク軽減、利益向上を実現する建設業向けのプラットフォームとして機能する。
設計では、「AUTODESK BIM Collaborate Pro」により共同設計と調整・干渉チェックが可能だ。具体的には、①構成レビュー、②変更箇所の視覚化、③ワークシェアリング、が可能だ。また調整・干渉チェックでは、①モデル調整、②干渉チェック、③構成レビュー、④安全計画、⑤指摘事項管理、に対応している。
数量拾いには、施工前のワークフローを管理する「AUTODESK Preconstruction」が対応している。①スコープ分析、②数量拾い(2D/3D)、③見積作成、④相見積、に対応している。
施工管理・運用管理には、「AUTODESKBuild」が、①プロジェクト管理、コスト管理、③品質管理、④安全管理、⑤プロジェクト完了、⑥運用管理、の機能を提供している。
ACCの導入により、様々な効率の改善が実現している。
資料探索時間は、改善前に20~30分/件を費やしたが、改善後は5~10分/件
に、また図面配布工数は、改善前は15~30分/件かかったが、改善後は3~5分/件に短縮された。
手戻り工数は改善前の「頻繁に発生」から改善後は「大幅削減」となった。
承認リード時間は改善前に5~10日/件かかったが、改善後には2~5日/件に、会議準備時間は、改善前の30~60分/件が改善後は5~10分/件にそれぞれ短縮された。
竣工整理工数も改善前の20~30分/件が改善後は5~10分/件へと短縮した。
これらの業務が日々多数発生する建設プロジェクトの施工管理では大幅に効率が改善された。
昨年11月、「第1回ACCユーザー事例発表会」が開催され、参加者からは「データ管理が、『個人依存』から『会社の仕組み』に移行した」「データを一元管理・標準化することで、『探す時間』の大幅削減になった」「受発注業者、協力会社との情報共有が正確になり、情報伝達の齟齬を防ぎ、手戻りが削減した」「誰がいつ、何を提出するのかを明確にすることで、進捗把握が楽になった」など、生産性が向上したという報告が多く寄せられた。
エンジニアリング業務で使用するほぼすべてのファイルをサポートしながら、施工における生産性を向上するACCは、業界のデファクトスタンダードになろうとしている。
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