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 2017.2.21
  ENN2月25日号 特 集:柔軟性が求められるエンジニアリングIT
 3次元CAD使用でアヴィバが躍進
 クラウド使用禁止企業は45%、引き続き多い慎重派

引き続き強いクラウド慎重論


Q10:クラウド環境で使用できるエンジニアリングITソリューションを、
   どのようにお考えですか?
 複数回答可

結果は、「使用を禁止している」が最大シェアで45%を占めた。次いで、「使用を検討している」26%、「すでに使用している」24%、「検討していない」5%となった。

昨年も「使用を禁止している」が最大シェアで44%だった。エンジニアリングITベンダーは積極的にクラウド環境に対応したソリューションを発売しているが、わが国では、その導入には慎重な企業いまだに多い。

ただ「すでに、使用している」は24%で、昨年の14%から10ポイント増加した。

また「使用を検討している」は26%で、昨年の32%から6ポイント、シェアが下がった。これは昨年には「検討している」と回答した企業が使用決めたことに伴う反映と見られる。

たしかに、「禁止している」という回答は引き続き多いが、検討している企業は導入に前向きと捉えていい。



Q10-1:Q10で『使用を禁止している/検討していない』と回答した理由を
      教えてください。
 複数回答可

最大シェアとなった回答は「情報漏えいの危険性がある」が36%、「セキュリティの確保が困難」33%、「時期尚早」13%、「必要がない」11%である。情報漏えいやセキュリティ確保への懸念がクラウド対応の障壁になっているが、最近はクラウド環境でソリューションを利用することで生産性が向上するケースも出ている。またソリューションを提供するベンダーもセキュリティには、最大限の対応を行っている。クラウドは、生産革新の切り札になる可能性もある。今後、前向きに検討が本格化する企業が増加することを願いたい。

最大シェアとなった回答は「情報漏えいの危険性がある」が36%、「セキュリティの確保が困難」33%、「時期尚早」13%、「必要がない」11%である。情報漏えいやセキュリティ確保への懸念がクラウド対応の障壁になっているが、最近はクラウド環境でソリューションを利用することで生産性が向上するケースも出ている。

またソリューションを提供するベンダーもセキュリティには、最大限の対応を行っている。クラウドは、生産革新の切り札になる可能性もある。今後、前向きに検討が本格化する企業が増加することを願いたい。



Q11:サブスクリプション契約を締結していますか? 複数回答可

最大シェアとなった回答は「一部のソリューションや契約で活用している」で57%を占めた。次いで「サブスクリプション契約で全面的に活用している」23%、「まったく活用していない」18%となった。

ソフトウェアを利用するには、資産として所有するか、ベンダーに使用料を支払ってソフトだけを使用するサブスクリプション契約を結ぶ方法の二つがある。以前は資産として所有する方法が一般的だったが、この場合、減価償却が伴い、コスト負担が増加する。

プロジェクトを多く受注し、ソフトの使用頻度が上昇すれば、資産の回転率が上がり、メリットもあるが、受注が減少した場合、減価償却負担が重くのしかかる可能性もある。このため、使用料だけを支払うサブスクリプション契約を各ベンダーも取り入れるようになった。

この契約であれば、受注が減少し仕事量が減った時には、契約を切れば、不要なコスト負担の必要が無くなる。使用料そのものは、割高に設定されているようだが、リスク負担は減少する。

一部のエンジニアリングITベンダーはサブスクリプション契約以外の契約に対応しなくなっている。

しかし、わが国の場合、資産として所有するケースは多いようで、ベンダーも双方に対応している企業が多い。今回のアンケートでも「サブスクリプション契約と資産として所有」の双方を利用しているケースが最も多い。

契約においては、引き続き、多様性が求められるということだろう。


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㈱重化学工業通信社
 

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